パンドラの箱開け男
今週も楽しくお仕事してきた。(決めセリフ)
大変にもほどがあるだろって思うが、きちんと頑張ることを楽しめているので良しとする。
今日は業務の中でパンドラの箱を開けてしまった。
実装時に設計段階の致命的な見落としを見つけてしまうというアレである。
いやこれが社内開発なら率先して開けるべきなのだが、受注してる作業なのだからマズイのだ。
弊社はアジャイルを標榜しているのでいいのだが、先方は水が降ってくるタイプで仕事をしていたりする。
つまりは、そういうことである。
まさにこれは、パンドラの箱なのだ。
何人もいて最初に気づくのが僕かよと思うが、もしかしたら誰も開けたくないものだったのかも知れない。
こんな危険な箱など、誰も開けたくないものである。
そういう意味では、外部の人間である僕が開けたぶんだけいくらかマシなのかも知れない。
少なくとも、コンサルを降ろされるだけで済むのだ。
いや弊社はそれでお金を稼いでるのだから、稼ぎ口が減るのはよろしくないのだが。
まぁそうなると決まったわけでもないし、こういうボトムアップの解決を望まれてこそ僕が呼ばれたのだから、まぁ本望というものだろう。
人は、偶然そうなることに弱い。
言い換えれば、想定外のことに弱い。
偶然など、起きてしまえば必然である。
歪んだ認知のツケは、いずれ現実で埋め合わせられるのだ。
今回のことも、そういう現実が迫ってきたというだけのことである。
それは先方の責任であるし、死神が僕だったというだけだ。
だが僕も偶然にも鎌を手に持ってしまったのならば、そのもたらす結果を受け入れねばなるまい。
それが僕の払うべきツケなのだ。
とまぁカッコつけたが、要は内心焦りまくりなのだ。
なにせすべてが初挑戦だし、すべてわからないし、その上でプロフェッショナルであることを求められているからだ。
そういう大変なことを成すことで、僕は生きていく。
それを選んだのだから、その道を征くのみだ。