イドのなんらか

TRPGしたりキャンプしたりするITエンジニアの人間が書く雑記

不満は言語化しやすいが幸福は言語化しにくい

今日も楽しくお仕事してきた。

SSOの実装周りでいろいろとお勉強をしていた。

 

お勉強しないと前に進まないタイプのお仕事なので、お勉強に励むということはすなわちお仕事に励むということである。

故に今日も立派にお勤めを果たしたと言える。

 

WEB開発は表面的な事柄から一歩内側に踏み込むだけで、一気にディープな勉強が必要になる。

いやSSOなんて認可サーバーを適当なOSSでやれば一発と言えば聞こえはいいのだが、実際の現場はすでに稼働済のサービスだったりするのだ。

 

なので設計に踏み込んだ知識が要るし、道具を使えればいいという話でもない。

仕組みを知り、管理をできねばならない。

 

困ったことにKeyCloakのドキュメントがショボい(あるいは僕のリサーチ力が)ので、体当たりで調べなければいけないことだらけだ。

フィジカルは鍛えられるが、あまり効率的でない働き方をしているなとも思う。

 

難しい問題のように見えるが、これもきっとハイテイルマウンテンな問題なのだ。

ちなみにハイテイルマウンテンとはつまり高尾山のことで、登ってみれば大したことはないという意味である。

 

ちなみに僕は高尾山を登りきれません。

昔は登れたんだけどなー今はちょっと本気がなー出せなくてなー本気出せば余裕なんだけどなー。

 

まぁきちんと準備運動をして臨めば、登りきれる高さの問題であることは確かだ。

僕のエンジニアとしての底力が試されているということだ。

 

しかし、苦痛とはかくも表面的なものであるし、幸福とはかくも見えにくいものである。

こうして登る苦痛を味わっても、僕は山頂の景色を楽しめるほど一般的な感性は持ち合わせていない。

 

それでも、どこかに幸福はあるはずなのだ。

無意味ではないことは、この胸の高鳴りが証明している。

 

ランナーズハイというものなのかもしれないが、前に進むという事実そのものが、僕にとっては幸せなのかもしれない。

単純に達成感だけを生きがいにしてるのかもしれないけど。

 

まぁ走っている今が幸せなのだから、それは純粋に喜ぶべきものなのだろう。

それを否定してしまっては、僕は何を幸福と呼べばよいのかわからなくなってしまう。

 

そんなことを思った1日だった。

 

明日は今週のお仕事最終日である。

そして今年度の最終日でもある。

 

そういえば、明日が終わると僕は正式に退学なのだった。

年次的な意味でも、僕はもう大学院に戻ることはできなくなるのだ。

 

そういえば、僕は大学院生だったのだ。

働き始めてからというもの忘れていたが、僕は今年度の半ばに退学したのだった。

 

不思議なものだ。

不満だらけの生活を送っていたあの日が、まるでなかったかのような感覚すらある。

 

しかしそれは確かに、そこにあった昨日なのだ。

そして失くしてはならぬものなのだ。

 

昨日の僕の苦悩は、こうして今日の幸福を導いている。

であれば、今日の悩みもまた、明日の幸せを指し示しているはずだ。

 

そういう幸福を創造して、明日も励むこととする。