いつだって唐突になにかが起こる
旧友と会うことになった
明日の夜,旧友と会うことになった.
中学時代からの友人である.
2,3年前くらいまでは一緒に遊ぶ仲だったが,ここ1年くらいは会っていなかった.
彼が東京でひとり暮らしを始めたことをきっかけに疎遠になった.
オンラインでのやり取りもなく,まぁお互い元気にやってるだろうという信頼感だけでつながっているような,そういう仲であった.
そんな彼だが,どうやら地元に来る用事があるらしいので,明日の夜に会おうということになった.
連絡をもらうのも久しぶりだったので,返事を書くのにちょっと緊張した.
ニートをしていると,久しぶりに会うという行為にも少し気力を使うのだ.
ことさら相手が旧友だと,進展のない自分をどう表現するのか,悩むのだ.
まぁ偽ることにも着飾ることにも意味はない.
ニートしてて,就活してて,まだ内定がなくて,そういう情けない人間だと,素直に伝えるのだ.
ドロップアウトすることは,恥ずかしいことじゃない.
傷ついて痛みを知り,負のスパイラルに陥って破滅的な行動をしてしまったことも,別に損しただけであって悪いことではない.
つらいことではあるし,経験しないならそれに越したことはない.
でも,そういう人がいたっていい.
僕はそう学んだのだから,自分のこともそう許すべきなのだ.
まぁ高級なお店でディナーとかはできないし,高級車で送迎とかもできないのだが.
それに興味もないし価値も感じないので,別にどうでもいいことか.
うん.
よし.
明日がちょっと怖かったが,少し会うのが楽しみになってきた.
友人に会うのに,引け目と恐怖を感じてしまったら,それこそ相手に失礼だろう.
明日はバイトなので,それが終わったら会うことになっている.
大丈夫.きっと笑顔で,再開できるはずだ.