イドのなんらか

TRPGしたりキャンプしたりするITエンジニアの人間が書く雑記

どこまで子供のままでいれば良いのか

正しさという勝利条件

正論とは恐るべきコミュニケーションツールである.

こいつで殴ると,大抵のコミュニケーションにおいて勝利することができる.

 

さて,最近の僕は正論を使わなくなってきた.

10年前とかそのあたりだと,もっと正論が大好きだったような気がするのだが.

 

結局の所,正論とは権力と密接に結びついたものである.

権威を持たざる者が振りかざす正論とは,つまるところただのメッキだ.

支配のツールとしては優秀だが,それは身分によるものであって,言葉によるものではない.

 

僕は大層な人間ではない.

僕は何かしらの権威や権益を誇示して生きるという選択肢を掴みたくない.

 

正論と論理の違いはどこにあるのだろう.

論理の正しさを裏付けるのは,権威である.

一方で論理の確からしさを決定するのは,そのプロセスだ.

きっと今の僕は,導かれた結論に対してよりも,その過程に興味を引かれているのだ.

 

以前にも増して,僕は愚かな自分を演じることが増えてきているのではないかと思う.

狂気とは自発的に演じることができるが,他者から見ればそいつはただの狂人だ.

偽っていようと本心からやろうと,狂っている人間であることに変わりはない.

 

おそらく僕は,憐れまれたいのだろう.

悲しい奴なのだと,狂ってしまったのだと.

そのようにして愛を遠ざけるのである.

道化とは,つまるところそういう者のことを指すのだ.

 

無駄に周辺視野が広いと,見たくもないものを見ることになる.

知るという行為はそういう行いで,実直にそれを行う人間を必ず幸福にするとは限らない.

ことさら自分の美徳に隠れ潜む傲慢に対して聡いと,多くの貢献が自らを苛む呪いになって跳ね返ってくる.

 

なぜ僕は,こんなにも不足している人間なのだろうか.

なぜ僕は,満たされることがないのだろうか.

 

僕のキャパシティは少ない部類だ.

ただただ燃費が悪く,構造上の欠陥で抱えた幸福を取りこぼしているだけなのだ.

それは思春期特有の愚かさで,そして僕の美徳を支えている原動力でもある.

 

だがいつか大人になる日が来る.

あらゆるものを痛みと知り,それに抗い,周りを顧みない姿勢を持つことができるのは,周囲の社会がそれを容認してくれているからだ.

それは子供の特権で,いつかは失われていく権利だ.

 

ならば子供であることが美徳の骨子にある人間は,どこで子供と大人の折り合いをつければ良いのだろう.

どこで大人として生き,どこで子供として生きれば良いのだろうか.

 

僕の核は,愚かさにあるのだろう.

論理的に優れた選択肢を,本心から支持することができない.

ことさら自分の未来について,正論を振りかざす気概がないのである.

 

僕は空想に生きてきたし,空想は僕のすべてでもある.

幻想から得た学びは僕の中で生き続けているし,哲学の骨子はそうした創作物の物語から得られたものだ.

 

「欠如した想像力の代償は,いずれ現実によって埋め合わせられる」

僕の大好きな作品である「機動戦士ガンダムAGE」,その小説版に頻出する哲学である.

 

僕は現実について何かを強く想像してきたのだろうか.

視界に入ったことのある,話したことのある,名前も顔も知っている,そういう人間に対して「こいつは生きている人間なんだ」と,尊重したことはあったのだろうか.

 

その代償は,今の所は将来不安という形で埋め合わせることになっている.

創造物の,幻想の世界に対する想像力は相当に高い部類であるという自負はあるが,残念ながらそれは現実の僕の腹を満たすことはない.

 

愚かなままに生きたいと願うのであれば,現実を直視して生きることは思想として矛盾している.

賢く生きる方が,遥かに楽な選択肢だ.

そうした人間でも幸福に成りたいのであれば,それを知るまで知り続けなければならない.

愚か者たちの,人の歴史に触れるしかないのだ.

 

それが誰かに興味を持つことならば,それが僕の指針だ.

深く知り,理解し,実直に,愚かに生きていきたい.

そのようにして,僕は僕だけの論理で生きるのだ.

 

ザックリと予定を立てる

さて,明日はAmazonプライムデーである.

前々から買おうと思っていたものがあるので,ここで買う.

モニターアームとかそういったものである.

 

デスク周りも今のうちに整理しておこう.

掃除はそこそこな頻度でやっている部類であると自負しているが,それでも1週間,2週間と真面目に何かをしていると,そこそこに物が散乱する.

 

火曜日に就活の予定があるが,それ以外の予定はない.

その火曜日も予定の空きがあるので,選考へのエントリーとかもしていこうと思う.

 

水木金は今の所完全に暇なので,ぼっちソンでもしようかと思う.

いい加減にエンジニアリングをしたくなってきた.

これも様々な創作物に触れてきた結果である.

物語は,僕が前に進むために必要な糧なのだ.

 

そんな感じに明日を生きよう.