イドのなんらか

TRPGしたりキャンプしたりするITエンジニアの人間が書く雑記

心に棘を残して生きる

心に刺さった棘を抜きたい

けど抜けない.

残念ながら,それを抜く術はないようである.

 

就活をしていると,様々な棘が心に突き刺さっていく.

その痛烈な刺激は否応なしに僕を傷つけ,弱音を吐かせようとしてくる.

 

昨日と今日で,2連続でお祈りされた.

1社は3次面談まで行ったところなので,そこそこにショックであった.

 

落ちたものは仕方ないので,受け止めて次に行くしかないのだが.

まぁそれでも心に突き刺さった棘は,相当に大きいもののように思う.

 

面白い発見だったのは,意外にも後には引かない痛みであったことだ.

就活アウトローで脳を動かしていたから,痛みを感じるために割くリソースがなかったのが要因だろう.

自走していると,痛みに鈍感になるようである.

 

おそらく,心の棘を抜くことはできない.

この痛みと違和感を抱えて,僕は一生を生き続けるのだろう.

それをごまかすためには,前に進み続けるしかない.

 

就職はゴールではない.

よしんば内定を得られたとして,それを受諾する際にはもっと大きな棘が突き刺さることだろう.

捨てた選択肢の重さについて空想に耽っては,心に針を突き立てて遊ぶことになるのだ.

 

だから,僕は前に進む.

就活という行いは,僕にとって非常に相性の悪いものであるように思う.

もしかしたら,ゴールはないのかもしれない.

 

それでも前に進み続けなければならない.

そうすると決めたのだ.

それは僕が僕にかけた呪いであり,祝福なのだから.

 

就活アウトローが終わった

4月頭から続いていた就活アウトロー採用のイベントが,今日終了した.

 

「対話」を繰り返して自己理解を深め,本番として企業を交えたセッションが昨日と今日に開かれた.

参加企業は10社で,業種も違うし規模感も違う企業が集まっていた.

 

若者サイドは70人くらいいたのだろうか.

互いに内定の席を争うライバルではあるが,そのスタンスは十人十色で,正直みんながどういう風にこれから就活するのかは,全くわからない.

 

僕に与えられたものは,対話した企業へのコンタクト手段のみである.

10社中,5社ほど興味のある企業があったので,そこに応募しようと思う.

受かるかどうかはわからないが,まずは動いてみるのが肝要だ.

まずは動け.それがこのイベントで得た学びの一つだ.

 

振り返るとあっという間であったが,なんだかんだで色々なことがあったと思う.

成り行きで立てたDiscordサーバーに40人が集まってきたのは,相当にビックリした.

偶然ご一緒した人が急にオンライン飲み会を誘ってきたもので,Discordの布教がてらに試験的に立てたのが始まりだ.

 

イベント参加者80人の内,半分の40人くらいが来て,20人くらいが顔を出し,10人くらいがボイチャに接続する可能性があって,5人くらいがそこそこアクティブに活動する程度かな~って思って立てたら,まさにそのとおりになったので驚きである.

僕はもしかしたら,そういう動きをざっくりと読む能力があるのかもしれない.

まさに試行錯誤をしてみて正解である.

 

さて,今日のテーマは「若さ」「怒り」「色」「多様性」「成長」「信念」「学び」「時間」の8つだった.

昨日と同じように,印象的なトピックを挙げてみようと思う.

  • 若さは新陳代謝の質であり,相対的な概念である.子供でも老けているやつはいるし,高齢者でも若い人もいる
  • 怒りは動揺に似ている.揺れが起こった時に免震構造がしっかりしてると怒りにくいし,避難経路を知っていれば怒りに対処しやすい
  • 色は個性や立ち位置を抽象化して示すツールに使われる
  • 対象物を色の名前にする文化の特異性
  • すべての多様性を受け入れると,結果として同質集団になる.受け入れられずともリスペクトすることが大切
  • 同質性を煮詰めて良い色を作り,異質性を重ねて透明な組織を作る.RGBでCMYに似てる?
  • 死生観は相当に人によって異なる.自分が染まる必要はないが,知って受け止めることはなかなか面白い
  • 学びは行動と内省のサイクルで発掘されていく.経験に基づいた体系化を学びという
  • 学びは共有できる.クズ石みたいな学びでも,共有してみると意外な価値がある
  • 時間の認識は,死生観以上に人によって異なる.僕は割とドライな見方をしているのかもしれない

 

なかなかに抽象度の高い対話であったため,例にもれず頭が痛くなってきた.

今日中にまとめあげようとおもったが,もう脳が休みたがっている.

企業情報のまとめ作業も含め,それは明日にしようと思う.

 

善は急げ

まずは動け.

なので動いてきた.

 

5社受けたい企業の内,3社に連絡を入れた.

後の2社は,明日に連絡を入れようと思う.

 

本当は今日に残りの2社も連絡したかったのだが,僕の弱い発信力ではこれが限界だ.

今日の僕より強くなったであろう明日の僕に,それは託そうと思う.

 

明日は1社,カジュアル面談が入っている.

遅くない時間に始まるので,今日は早めに寝なければならない.

 

今日までは良くも悪くも就活アウトロー採用という集団の中にいたが,それから開放されると手持ち無沙汰になりそうである.

いや,もうなり始めているのだ.

 

この空虚さに安心を覚えたのならば,きっと明日の僕は1年前の僕と同じ存在に成り下がるのだろう.

それは……嫌だ.少なくとも今は,そう思っている.

 

空虚さを持った安心感は,進みたいと思う意思を無視して停滞を促そうとする.

そうならないためには,不安の中に身を置くしかない.

少なくとも,今はそういう身の上だ.

 

諦め,立ち止まるのは,そうなりたいと願った時にしようと思う.

今はその時ではない.

 

願うならば,その時が一生来ないでほしいものである.